風俗店で働くということは不安がつきものなのは仕方がありません。
ですから、多くのお店では体験入店制度というものを設けています。
この体験入店では多くの女の子に気軽に参加してもらうために、給料の支払いを日払いにするというシステムがとられているのです。
そうして、いろんな女の子にお店の雰囲気などを味わってもらい、本入店につなげたい、というのがお店の狙いです。
しかし、女の子にとってみれば手っ取り早く日払いで手元にお金が入るというおいしい話になってしまいます。
もちろん本入店を見据えたうえでの体験であればいいのですが、日払いの現金ばかりを目的にして、実際は本入店するつもりなんて最初からない女の子は、体入荒らしとして店から嫌われるようになるのです。
求人を出しても女の子が集まらいなから
お店としては、ゆくゆくは本入店するようなやる気のある女の子を探すためのシステムとして用意しているものですから、最初から入店しようと思っていない女の子で埋まってしまうと、本来探そうとした女の子が見つからなくなってしまいますからね。
また、それだけではなく、どうせ本入店しないんだから、というような気持ちでお金目当てで来ている女の子は接客態度もいい加減なことが多く、お客さんにとっても不満が残り、結果としてお店の評判を下げてしまうようなことにつながってしまいます。
なので、お店は文字通り荒らし行為そのものである、こうした女の子を強く嫌うのです。
体入荒らしだと思われると？
では、そうしたお店に嫌われてしまうと何が起こるのでしょうか。
業界内は広いようで狭いもので、そういう荒らし行為をしているということは、近隣ですぐに広まってしまいます。
そうすると、別の店でまた同じ手口で現金をもらおうとしても断られてしまうのです。
いわば、そのエリアの風俗業界の中のブラックリストに入ってしまうということですね。
そうすると、体験はおろか、正式採用もしてもらえなくなります。
体入荒らしだけをして業界に就職しないと決めているのならばいいかもしれませんが、ゆくゆくどこかのお店に入ろうかと考えている人にとっては、将来、重大なマイナスポイントになることは間違いありません。
トラブルのもと
また、体験時の誓約書や契約にもよるかもしれませんが、お金の返還などを求められることもあります。
そうするといろいろとトラブルに発展しかねませんし、そうしたトラブルになるくらいならば真面目に働いていたほうがよっぽどいいですよね。
風俗業界はだらしないようで、そういう部分はしっかりしているところでもあります。
お客さんのため、お店のため、さらには風俗業界で働くほかの女の子たちのためにも、そうした信頼関係をこわすような行為はやめましょう。
こういうことが続いて、お店側が体験入店というシステムを廃止してしまっては、女の子にとっても非常にマイナスになってしまいます。
水商売、風俗という特殊な業界だからこそ、そういった社会のルールやマナーを守ることによって、お互いがハッピーになれる働き方というものができるのではないでしょうか。