風俗で働いている人には、どうしてもこの仕事をしている事に後ろめたさを感じている方が多いようです。
確かに両親や兄弟などの肉親に風俗をしていると告白した場合は、十中八九「辞めろ」と言われるか、場合によっては親子の縁を切るとまで言われる可能性すらあります。
現役で風俗嬢をしている女性たちであっても自分の子供を風俗嬢にしたいかと聞かれたらまず、「嫌だ」と答える事でしょう。
ただし、血縁から一歩離れた友人という立場にいる人の場合に対してはどうなのかというと、「話している」という人と「まったく話していない」と答えた人が半々くらいの割合でいるようです。
友人にも話さない理由
- 風俗という仕事に自分も後ろめたさがあるので知られたくない
- 昼間の職業などを別にもっており知られるとそちらに支障がでるから
- 税金や医療保険の問題があるから
- バレると地元で住みにくくなるから
- 結婚をしており夫に秘密で風俗で働いているから
- 恋人に内緒で働いており、友人には共通の知人いるため
友人になら「話している」という人の理由
- 隠すことが面倒だから
- この人ならば言いふらさないと確信している友人のみに話している
- 仕事のグチは友人に話したいがゆえ
- 身内や地元から離れて暮らしているから
- 生活に深く関与しない友人には支障がないために話すこともある
- この仕事に後ろめたさが一切ないから
この他にも「お水や風俗の仕事をしている人のみには話す」という人もいるようです。
メリットとデメリットの差が大きい?
風俗嬢であることを知られることがメリットになるということは皆無に近く、あったとしても非常にニッチな状況でしょう。
それに比べるとデメリットは多く、親バレはもちろんのこと風俗嬢という立場への偏見が大きいことから、人間関係の悪化につながることや、時には望まざる者を身辺に近づけてしまう原因になるといったことがあります。
出来ることならば隠しておきたいと思っているのがホンネでしょう。
それでも友人に話しているのはウソをついたりして隠していると、いつかくいちがいがでて、友人との会話につじつまが合わなくなったり、心を許せる相手にまで表面を取り繕うのは面倒だからと感じることに尽きるのかもしれません。
彼女たちの仕事は、肉体的にもメンタル的にもハードであるにも関わらず、そのケアは誰もしてくれず自分で行うしかありません。
普通の仕事をしている人たちが、グチを大げさに言う事でガス抜きするのと同様に、風俗嬢だってグチりたいときやグチる相手が欲しいのも人間だから当然です。
「友達の風俗嬢から聞いた話なんだけどね」というカヴァーストーリーでは腹を割った話をするのには限界があり、友人に話せる環境をつくることで自らをケアしストレスを溜めないようにしているのでしょう。
まとめ
性風俗のお仕事というのは有史以前から存在する最古の職業とまで言われています。
しかしながら、その地位が向上することは昔も今も無く、周囲からの偏見の目は今後の未来も同様にあり続けるでしょう。
そのためにカミングアウトできないのは致し方ない事なのかもしれません。