将来の事を考えておくと、どうしても行きついてしまう問題があります。
その一つは雇用保険です。
だって、お仕事をしてお給料を貰っているのだから、雇用保険はあってしかるべきものだと考えている方も多いと思います。
しかし、風俗嬢という仕事は普通の状態とは少し違うので注意が必要です。
普通の会社とどのように違うの?
例えば、会社と会社員という関係は一番身近に感じられると思います。
この場合、会社に雇われた本人は会社の中で仕事をするので、労災保険・雇用保険・厚生年金・健康保険等の社会保険が全て適用されます。
これによって安心して仕事を続けていける訳です。
個人事業主と会社員の違いとは?
でも、風俗嬢はこの関係とは違う場合が大半です。
風俗嬢は個人事業主という扱いになっている場合が多いのです。
つまり、お店としてはこの社会保険という部分については全く無関係という状態になっているのです。
でも、仕事をして給料を貰っているのに・・・と思うかも知れませんね。
しかし、これは仕事に対する報酬という形で支払われているのです。
仕事に対する報酬とお給料とはいったいどう違うのでしょうか。
これの区別のもっとも簡単なものは、源泉徴収が行われているかと言う事です。
日給のお給料を貰っていたとして、今日のお給料が30000円だったとしましょう。
この時に源泉徴収されて27000円を貰ったのか、30000円を貰ったのかと言う事です。
風俗店の場合は必要雑費として引かれるものもありますから、これとはまったく違うものであると理解してください。
また、年末に源泉徴収票が発行されない場合が大半の筈です。
これは源泉徴収をしていない=個人事業主であるということになります。
個人事業主だった場合、何をすればいいの?
さて、個人事業主であった場合は果たしてどうすれば良いのでしょうか。
本業が合ってアルバイトで風俗嬢をしているのであれば、非課税の範囲で止めていれば良いのですが、そうではない場合は確定申告を行う必要があります。
雇用保険を考えていたのに確定申告ってなると意味が分かりにくくなるかも知れません。
しかし、この日本の社会制度がそうなっているのです。
何をどうしたら良いのか分からないと言う場合は市役所などの相談コーナーを利用すると良いでしょう。
税理士さんに知り合いがいれば相談してもよいと思います。
しかし、自分が個人事業主である事はまず認識しておきましょう。
雇用保険が無いと言う事で驚かれたかもしれませんが、この機会に正しい事を学ぶチャンスを得たのだと考えれば良いのではないかと思うのです。